- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
- YAMBARU ART FESTIVAL
ARTIST / アーティスト
ART PROGRAM / アートプログラム部門
丹羽優太 Yuta Niwa
八紘一宴図屏風
2021年に発生した熱海市伊豆山土石流災害の後に、ホテルニューアカオで開催された「ACAO OPEN RESIDENCE #5」では、そのホテルの宴会場に八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を描いた六曲一隻の金屏風「大蛇宴会図屏風」を発表した。
屏風の中では八岐大蛇が酒を飲み熱海の海や山の幸を食べ、温泉に浸かっている。日本最古の災害をもとに描かれた物語に登場する八岐大蛇を、もう一度宴会でもてなすことで、この土砂災害の被害がこれ以上広がらず、早く傷が癒えることを願い制作した。
今回、株式会社SGCとの企画の中で来年の干支である辰にちなんだ作品を制作する機会を活かし、この龍のような八岐大蛇をシリーズとして展開することとした。金箔地に墨で描いた「大蛇宴会図屏風」とは対照的に、この屏風の対となる作品の制作を墨地に金泥を用いて取り組んだ。モチーフは八岐大蛇を倒したとされる素戔嗚尊(スサノオノミコト)。戦車に乗った素戔嗚を中心にお面を着け表情の分らない者達が、ぞろぞろと行進していく。
モチーフの多くは沖縄で今まで出会ったものなどが多く散りばめられている。彼らは伝承の通り、八岐大蛇を退治しに向かっているのか。それとも、酒や食材を手に抱えている様子を見ると、ただ宴会をしたいだけなのか。作品は六曲一双となり、タイトルは「八紘一宴図屏風」とした。一双揃ったことでこの時代の空気感を象徴するような作品を残せたような気がする。
協力:株式会社SGC
展示会場
PROFILE / プロフィール
丹羽優太 Yuta Niwa
画家。日本絵画の文脈、技法材料を用いながら、人々には見えない厄災、抵抗できない力が常に黒い何かに見立てられてきた歴史に着目し作品制作を行う。 2019年に京都芸術大学大学院ペインティング領域修了した後、北京へ留学。現在は東福寺塔頭光明院に住み込みで制作活動を行なっている。 近年の主な展覧会にArt Collaboration Kyoto「Golden Fight of Gods 黄金衆神之闘」、個展「キメラ流行記」、MIDTOWN AWARD2021、個展「なまずのこうみょう」、やんばるアートフェスティバル 山原知新、アートアワード丸の内2019などがある。