ARTIST / アーティスト

ART PROGRAM /アートプログラム部門

吉田山&八木幣二郎 Yamar Yoshida and Heijiro Yagi

吉田山&八木幣二郎
吉田山&八木幣二郎

MALOU A-F Ver.2024

MALOUとは、2021年秋に太平洋で発生した台風の名称であり、台風発生と同時期に筆者が開催していた野外展覧会の記録を扱う書籍型作品のタイトルでもあります。
交渉不可能であり、抗うことのできない隣人である風や台風をメタファーとして考え「アンコントローラブル(制御の及ばなさ)」をイメージベースとしたMALOUにはブロックチェーンの作品契約書が取り付けられており、展覧会コンセプトやプロセスという無形の制作物に外殻を与え、そのコンセプトやプロセス自体をフランチャイズ展開の契約と作品としての流通を構想し、その実践を行うメタ・アーカイブプロジェクトです。
書籍の両側には写真家・青木柊野の撮影による展覧会記録写真が印刷されており、すでに売買契約され流通された部分は歯抜けとなっています。グラフィック・ブックデザインは八木幣二郎。展覧会売買計画の引用元メンターとしてキュレーター・檜山真有が参画し、契約書作成を弁護士・木村 剛大と作成。表面のアクリルは2021年の展覧会の際に建築家チームのGROUPが制作した作品を再利用しています。
沖縄という日本で最も台風に影響を受ける場所での新バージョンとなります。

什器制作:GYOSHA(板垣竜馬)
ウェブデザイン:竹久直樹
Legal Consulting, Contract Drafting & English Translation: Kodai Kimura

PROFILE / プロフィール

吉田山&八木幣二郎

吉田山&八木幣二郎 Yamar Yoshida and Heijiro Yagi

PROFILE

東京/熱海拠点。 アートプロジェクトや展覧会メディアによる社会や環境のプロトタイプ構想の実践をおこなう吉田山(Yamar Yoshida)とグラフィックデザイン言語をもとにしながらもスペキュラティブな観点で多次元的なデザインをおこなう八木幣二郎(Heijio Yagi)によるコラボレーションユニット。ユニットでのアートプロジェクト展としてMALOU A-F(Block House、東京、2022)がある。

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