ARTIST / アーティスト

ART PROGRAM /アートプログラム部門

森千裕 Chihiro Mori

森千裕
森千裕

しっぽの跡(ネズミ、キツネ、タヌキ)

4歳から5歳の間、1983年から1984年にかけてお絵かきちょうに鉛筆で描いた絵。
身の回りのものや人間社会、テレビや時代を子供の目で凝視、観察して夢中で描いた、欲望剥き出しの絵。
それを現在の自分が冷静な目で凝視し、見間違い、聞き違い、記憶違いを含めてそのまま拡大して写し積層させることで、子供と大人、人間と食べ物、過去と現在、落書きと絵画、離れた場所や時代など、いろんなことを飛び越え、切り裂き、台無しにするようなインスタレーションができないかと考えている。
それをやんばるの子供たちの思い出がたくさん詰まっているであろう、今は使われていない、廃校になった海辺の小学校の教室で現地制作するのはとても興味深いことだと考えている。

PROFILE / プロフィール

森千裕

©Kayo Ume

森千裕 Chihiro Mori

PROFILE

独自の視点による都市観察を通じて拾った断片を取り込み、絵画、ドローイング、彫刻、アニメーション、写真、インスタレーションなど多様な手法で制作。 その作品は、不穏さと美しさ、生の残酷さと面白さが共存し、アナーキーかつ人間的である。 主な個展に「omoide in my head」(豊田市美術館、2017)など。19年には、「東京2020公式アートポスター」の制作アーティストのひとりに選ばれた。

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